ノイキャンイヤホン「Tilde」は本当に仕事がはかどるのか--話し声をカットして集中力アップ

 仕事に集中したいとき、真っ先に気になるのが人の話し声だ。オフィスやコワーキングスペース、カフェなどでPCを広げても、周囲の話し声が耳に入り、集中力が途切れることがある。一度集中力が途切れると、精神を立て直すためにムダな時間を要する。ビジネスパーソンなら誰もが経験していることだろう。

 その問題を解消するためのノイズキャンセリングイヤホンが発売されている。仏国のオーディオメーカーOrosound(オロサウンド)が開発したノイズキャンセリングイヤホン「Tilde(ティルデ)」だ。騒音によるストレスを解消することで仕事の生産性を高めるという。今回、約2週間に渡って試す機会を得られたので、レビューをお届けする。


ノイズキャンセリングイヤホン「Tilde(ティルデ)」

人の声を検知してノイズをキャンセル

 Tildeのノイズキャンセリングは、イヤホンとネックバンドに設置された8つのマイクで周囲の騒音と声を認識し、192kHz超高速サンプリング処理を行うもの。この方式は「360度音声認識ノイズレーダーテクノロジー」として欧州米国特許技術を取得している。オフィスやカフェの騒音は、大きく分けて、周囲や遠くで鳴っている物音と人の声の2種類があり、一般的なノイズキャンセリングは前者に有効なケースが多いが、Tildeは突発的に起きる音や声を検知し、その周波数に合わせたノイズキャンセリングを行えるという。イヤホン部にある2つのマイクが周囲の騒音を、残り6つのマイクが自分の話し声と騒音を識別する。

 ノイズキャンセリングの効き目はネックバンドにあるスライダーで調整できる。騒音をカットして集中したいが周囲からの声かけには気づきたいときもあるだろう。そんなときは、手元のスライドでノイズキャンセリングの加減を調整できるのだ。耳栓やノイズキャンセリングイヤホンによってはいちいち外す必要が生じる製品もあるが、Tildeは周囲の音を好みの音量で取り込める。


ノイズコントロールスライダーでノイズキャンセリングの加減を調整する

 また、同僚から“少し相談したい”などと声を掛けられたときは、ネックバンド部の「トークインノイズ」ボタンを押せばいい。8つのマイクが前方60度の範囲の音だけを認識し、それ以外の騒音や声をカットするため、目の前の相手の声だけを聞くことができる。


トークインノイズボタンを押すと前方の声がよく聞こえる

 Tildeは通話時にも有効だ。8つのマイクのうち、6つのマイクが自分の話し声のみを認識して通話相手に届ける。この「クリスタルクリアコール」は、カフェや雑踏でもSkypeなどでウェブ会議を行う機会が多い人にありがたい機能だろう。

周囲の雑音を消してリラックスして音楽を聴ける

 適度に音楽を聴いた方が集中できる人もいるだろう。Tildeは専用のバランスドアーマチュアドライバを搭載し、高音質をうたっている。Bluetoothバージョンは4.2、コーデックはSBC、aptXに対応、マルチデバイス接続が可能だ。

 実際にスマートフォンにBluetooth接続して音楽を鳴らしてみたが、やはり音楽の再生を主としているイヤホンと比較してしまうと素っ気ない音質であると感じた。しかし、作業に集中するための環境音楽やBGMの再生には十分だろう。カフェで流れるような音楽を聴きながら周囲のノイズはしないという、集中に適した環境を作ることができた。


音楽の音量もネックバンドで調整できる

 重量は40g。形状記憶ネックバンドはボタンを操作するときに少し傾けて目で確認することもでき、取り扱いが非常に楽だ。アレルギー低刺激素材を採用しているとのことで、この手のガジェットでかぶれやすい筆者でも快適に使うことができた。デザインはパリのデザインハウス「elium studio」が担当している。

 バッテリはノイズキャンセリング連続動作で20時間、音楽の連続再生で8時間持つ。充電はMicro USB経由で行う。ネックバンド部の蓋を開けて充電するのが毎日となると少しおっくうにも感じたが、仕事が終わったときに充電するサイクルを作れば気にならないかもしれない。

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