「スマートウォッチに本気」--カシオ、アウトドア向けアプリ9社とパートナー契約 - (page 2)

「本気でスマートウォッチを伸ばしたい」

 カシオ計算機は、Android WearをOSとして採用した“Smart Outdoor Watch”「WSD-F10」を2016年に発売し、スマートウオッチ市場に参入した。

 2017年には第二弾となる「WSD-F20」を発売。WSD-F20は、低消費電力GPSを搭載し、スマートフォンが使えない環境下でも腕元でアクティビティのログや軌跡を取得・確認できるのが特長だ。

 地図は、多彩な表現が見やすいMapboxのデータを新たに採用。事前に行先の地図をWSD-F20にダウンロードしておくと、GPS情報と組み合わせてオフラインでも自身の位置を確認できる。耐久性の高いハードウェアとアウトドアで役立つアプリが、アウトドア愛好家を中心に高い評価を得ているという。

カシオのソリューション
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10項目のテストをクリアし、米国防総省のMIL STD基準を持つタフさが最大の特長だ
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 カシオ計算機 取締役 副社長執行役員の中村寛氏は、「今回の契約で、カシオが本気でスマートウォッチを伸ばしていきたいと考えていることを感じてもらえたのではないか。スマートウォッチは本当に普及するのか。一時のブームで終わるのではないかという議論が起きている。われわれは、スマートウォッチの未来を固く信じている」と語った。

 その理由として、アウトドアシーンでは、スマートフォンが適さないことが多いことを理由に挙げる。

 「スポーツをやりながらスマートフォンを触るのが難しい状況はたくさんある。ゴルフのときにスマートフォンを見ながら煩わしいことはしたくない。さらにはデータもとれる。自分のパフォーマンスをあとで見られる用途は、ウェアラブルだからできる大きな利点になる。ユーザーエクスペリエンスを最大化するためには、OSを提供するGoogleとアプリの会社、ハードのカシオの3者が同じビジョンをもって進んでいくことが重要。進化を続けるOS、アプリ、スマートウォッチの強みを生かして、それぞれのビジネス拡大を目指す」(中村氏)

リスト型ウェアラブルデバイスの市場規模は、1.5兆円。アーリーアダプターが中心だったが、「目的に合うものがほしい」という第2ステージに入ったと説明した
リスト型ウェアラブルデバイスの市場規模は、1.5兆円。アーリーアダプターが中心だったが、「目的に合うものがほしい」という第2ステージに入ったと説明した

 また、Google Android Wearプロダクト オペレーション統括 Leor Stern(リオー・スターン)氏は「Android Wearを発表してからさまざまなスマートウォッチが生まれ、2桁台の成長を遂げている。Android Wear 2.0はスマートウォッチ上で単体で動く。アウトドアやスポーツなどアクティブな活動をしている時こそ、Android Wearは真価を発揮する」とコメントした。

「おすすめアプリ」からダウンロードできる
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ユーザーの手でダウンロードするしくみ
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この日のために、各アプリの担当者らが駆けつけた
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