スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスは、常に身に着けられるようにすることで、スマートフォンと異なる機能を提供してくれる。ただし、どうしても小さく作る必要があるため操作用ハードウェアの搭載に制約が生じ、タッチパネルやボタン、ダイヤルなどが小さく少なくなってしまう。その結果、操作方法の幅が狭くなり、混乱を避けるために提供する機能を絞らざるを得なくなる。
そこでアップルは、スマートウォッチの竜頭へ加える力を入力手段に活用する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間1月25日に「FORCE-DETECTING INPUT STRUCTURE」(公開特許番号「US 2018/0024683 A1」)として公開された。出願日は2016年7月25日。
この特許は、何らかのデジタルデバイスにおいて、ユーザーが指などで加える力を検出して入力値とする技術を説明したもの。請求項(クレーム)では具体的なデバイスの種類を規定しておらず、操作対象も竜頭やボタン、キー、表面など限定していないが、実施例では「Apple Watch」の「Digital Crown」を想定している。
力を検出する方法としては、Digital Crownが本体側に押し込まれたり、本体側面方向へ押されたりすることで生ずる部品間隔の変位量を電気容量の変化などで数値化する。これによりユーザーは、押した/押していないというオン/オフだけの入力でなく、微妙な力加減で細かく操作できる。「iPhone」の「Force Touch」同様、押す強さで操作内容を変えるようなUIが実現可能になる。
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