Facebookは、ニュースフィードで友人や家族の投稿をブランドやパブリッシャーの投稿よりも優先することを発表したのに続き、「信頼できる情報源」からの記事を優先的に表示する仕組みを導入する取り組みを始めるという。
最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は、自身のFacebookページに投稿した声明で、ニュース配信元などからの投稿がユーザーのニュースフィードに占める割合は小さくなる予定だが(約4%)、どの情報源が信頼できるかを判断する役割をFacebookが担うことは容易ではないとした。そのため、ユーザーに判断を委ねるという。
Facebookがユーザーを対象に実施中の品質調査の一環として、同社はまずユーザーに対し、ニュース配信元を知っているかどうか、そしてその配信元を信頼するかを尋ねる。Zuckerberg氏によると、最終的にはそれを、広く信頼されている情報源とそうでない情報源をFacebookが判断するために活用するという。
Zuckerberg氏は、「今日の世界は、煽りや偽情報や偏りがあまりにもあふれすぎている」と記した。「ソーシャルメディアは、情報をかつてないほど迅速に拡散できるようにするが、特にこうした問題に対処しなければ、それを増幅させてしまうことになる」(Zuckerberg氏)
Facebookはこれまでにも、2016年の米大統領選でプロパガンダにFacebookが利用されたとの懸念に対処しようと取り組んできた。
Facebookの広報担当者は、この調査が広範囲のユーザーを対象に実施される予定だと述べた。目的は、報道機関を罰することではなく(パブリッシャーのスコアを公表する計画はない)、信頼できる情報源からの情報をユーザーにより一層表示することにある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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