オンラインチャットとストリーミング動画を合わせたら、どのようなサービスになるだろうか。このような発想から生まれたのが、Facebookの新機能「Watch Party」だ。
ソーシャルネットワークサービス大手のFacebookが、このWatch Partyと呼ばれる機能のテストを始めたことを明らかにした。Watch Partyを利用すると、ライブで一斉配信される「Facebook Live」の動画やFacebook上ですでに公開されている通常の動画を、Facebookグループ内で見ることができる。
「Watch Partyでは、グループのメンバーが同時に同じ場所で動画を鑑賞できる」と、Facebookの製品担当バイスプレジデント、Fidji Simoi氏は米国時間1月17日付のFacebookへの投稿で説明している。「全員が同じタイミングで動画を鑑賞し、コメントしたりリアクションしたりできるようにすることで、みんなで動画を視聴する一体感が生まれ、Facebook Liveの場合と同じようなコミュニティーやエンゲージメントの構築に役立つ」とSimoi氏は語った。
グループで動画を鑑賞できるこの機能は、友人や家族の間で互いの近況をやり取りするという、サービスの原点への回帰を進める同社の方針にも合致している。この方針は、同社の最高経営責任者(CEO)、Mark Zuckerberg氏が1月11日に明らかにしていた。その結果、ニュース記事などのコンテンツの優先順位が下げられている。
ライブ動画は、Facebookにとってもインターネット全体にとっても重要な取り組みであり、若い世代を引き付けるためには特に重要になるだろう。調査会社Parks Associatesは17日に公開したレポートによれば、米国ではブロードバンド接続サービスを利用している世帯のうちおよそ12%が、Facebook LiveやTwitterの「Periscope」といったサービスでライブ動画を楽しんでいるが、18歳から24歳の世代ではその割合が19%に増えるという。
Watch Partyのテストは一部のFacebookグループを対象に開始されており、グループの管理者またはモデレーターが動画を選択する仕組みになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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