先ごろ開催されたCES 2018では、Amazonの「Alexa」と「Googleアシスタント」がさまざまな製品に搭載されるとの発表が相次いだ。そしてMicrosoftの音声アシスタント「Cortana」の今後について、多くの人が気がかりになっているかもしれない。
米ZDNetのLarry Dignan氏は、今回のCESでCortanaがますます窮地に追い込まれる可能性があるとしていた。また、MicrosoftのCortanaと「Dynamics 365」をめぐる取り組みの見通しがはっきりせず、さらにはCortanaのスキルの数が「Alexa」に遠く及ばないといった報道を踏まえると、Cortanaの未来はそれほど明るくないと言わざるをえないようにも思える。
しかしMicrosoftは、Cortanaが窮地を迎える次の消費者向けテクノロジになるかもしれないとの見方を覆そうとしているようだ。
Microsoftは先週、Cortanaの最近の実績をアピールするブログ記事で、新たに発表されたJohnson ControlsのCortana搭載サーモスタットなどを紹介した。
ほかにも次のような企業が、Cortana搭載デバイスに関して新たに提携を結んでいる。
また、Microsoftの広報担当者は次のように述べている。「当社は、現在サポートしているホームオートメーション分野のパートナーに加え、ecobee、『Geeni』、Honeywell Internationalの『Lyric』、IFTTT、LIFX、TP-Link Technologiesの『Kasa』、Honeywell Internationalの『Total Connect Comfort』との新たな提携を発表する予定だ。Cortanaは現在、さまざまなプロバイダーの照明、コンセント、スイッチ、サーモスタットに対応している」
Microsoftの幹部らも、ブログ記事で次のように書かれている。
「デバイスやコンテキストにかかわらず、当社の目標は、ユーザーがアシスタントを必要としているあらゆる場所にCortanaを配置することだ。それには、PC、携帯電話、『Xbox』、複合現実(MR)ヘッドセット、インテリジェントホームスピーカ、サーモスタットなどがあり、今後は対象をさらに増やすつもりだ。2018年は、ユーザーの愛用するデバイスやサービスへのCortanaの搭載が進むことになるだろう」。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス