BleckBerry、コネクテッドカーの脆弱性を検知する新製品「Jarvis」を発表

Natalie Gagliordi (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 高橋朋子 (ガリレオ)2018年01月16日 10時16分

 BlackBerryの最高経営責任者(CEO)John Chen氏は米国時間1月15日、デトロイトで開催中の北米国際オートショーで、コネクテッドカー向けの最新セキュリティ製品を発表した。

 このプラットフォーム「Jarvis」は、バイナリコードの静的解析ソフトウェアとして機能するもので、自動車システムの脆弱性を検知し、ダッシュボードを介して特定の警告や助言を提供することでそれらを解決する。まずは自動車メーカー向けに販売するが、医療や航空など他の業界にも応用可能だという。

 スマートなコネクテッドカーは通常、さまざまなソフトウェアコンポーネントで構成され、その多くは、あらゆる階層のサードパーティーサプライヤーによって書かれたものだ。このような分散型のサプライチェーンの下では、起こりうる「厄介ごと」に対して先手を打ち、人的エラーが引き起こす不具合を避けるため、ほぼリアルタイムで脆弱性を予見し、修正できるソフトウェアが必要になると、BlackBerryは説明している。

 「コネクテッドカーや自動走行車は、これまで開発された中でも最高レベルの複雑なソフトウェアを必要とする。このことは自動車メーカーに、ソフトウェアのコードを業界およびメーカーの標準に準拠させる一方、サイバー犯罪者にとって非常に広範囲で魅力的な攻撃対象の守りを随時強化しなくてはならないという、重大な課題をもたらしている」とChen氏は述べた。

 BlackBerryの手がける「QNX」OSは、ハードウェアからソフトウェアに方針転換を進めるBlackBerryにとって、同社のソフトウェアおよびモノのインターネット(IoT)戦略の重要な柱の1つとなっている。同社はこれまでQNXを発表したほか、百度(バイドゥ)、NVIDIA、Delphi、Yanfeng Visteon、Qualcomm、デンソーとの提携を発表している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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