[ブックレビュー]“一気に片付ける派”の人こそ読みたい--「仕事の渋滞は『心理学』で解決できる」

KADOKAWA
内容:仕事を一気に片づけようとしてできなかったことは、多くの人が経験していることだろう。仕事が片付かない原因の1つは「心理面」と説き、メンタルな部分の足かせを外すことで、スムーズな仕事のやりかたを教えてくれる本書。自分の問題点を明らかにして、最強の仕事術が身につく。

 「仕事をためても一気に片付けられる」と思ったことのない人はいないだろう。なんなら、小学校の夏休みの宿題の頃から、「一気に片付ける派」だと自負しているかもしれない。しかし、宿題ならまだしも、仕事では、一気に片付けようとしても片付かないものが多く、また、一気に片付けようとして、万が一期限に遅れた場合には信用問題に関わる。そうした困ったことにならないためにも、仕事の「渋滞」をうまく片付けていく必要があるのだ。

 本書には、そもそも「本当に片付けられないほどの仕事があるのか」という根本的な問いかけがある。物理的に片付かない量の仕事があるというよりも、心理的に片付けられない仕事が多いのではないか、というのだ。それも一理ある。心理的な負担をなるべく軽くして、仕事に取り組みやすく、片付けやすくしようというのが本書の目的なので、「なぜ仕事がたまるのか」「なぜ仕事をためてしまうのか」といった段階を踏んで、自分の問題点が明らかになれば、「どうすれば仕事をためずに片付けられるのか」という解決策にも取り組みやるくなる。

 仕事がどんどん心に重くのしかかってくるような状態から脱却して、毎日軽い気持ちで取り組めるようになりたい人にお勧めの1冊だ。

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