常に世界中を飛び回り、聞いただけでめまいがしそうなほど忙しいスケジュールをこなしている人々。ここでは、著者が秘書として担当してきた、7カ国もの外国人エグゼクティブのことを指すが、そのように忙しい人たちは、いったいどのように時間をやりくりして仕事をしているのだろうか。「年収10倍アップ」は別として、単純に気になるではないか。
本書は、著者が外国人エグゼクティブらと仕事をしていて気づいた共通点を、普通のビジネスパーソンにも参考になるように教えてくれている。中には、「それはいくらなんでも真似できないだろう」というものも含まれてはいるが、「自分の現在の立場なら、どのように置き換えられるか?」という、新たな着眼点を持つきっかけになる。時には、自分とはかけ離れた世界の、突拍子もないと思われるようなことを知ることも、案外大切なことなのだと思える。
そして気づくことは、小さな非効率の積み重ねが、大きな非効率になってしまっているということ。自分1人で改善できることもあれば、周りの協力が必要なこともある。少しずつでも、意識と行動を変えていければ、本当に年収アップにもつながるのではないだろうか。
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