HTCは米国時間1月8日、CES 2018の記者会見で、「Vive」システムのアップグレード版となる「Vive Pro」を発表した。Vive Proは、旧来のViveと同様に、ハイエンドのPCやPCと接続するためのケーブルが必要だが、解像度の向上やヘッドホンの統合など、複数の改良が施されている。
HTCはさらに、「Vive Wireless Adaptor」を発表した。ViveまたはVive Proに取りつけて、近くにあるPCと無線接続できるアダプタだ。これまでにも、Viveを無線化するサードパーティー製のアドオンはあったが、HTCが純正のアクセサリを提供することになる。
Vive Proと無線アダプタの登場は、主流の消費者の関心を高める効果が期待できる。専用ヘッドセットでデジタル世界にユーザーを送り込むVRは、FacebookやGoogle、サムスンのような大手企業を引きつけている一方、消費者への普及には時間がかかっているようだ。
Vive Wireless Adaptorは、Intelの「WiGig」技術を採用する。HTCによると、Vive Wireless Adaptorは2018年第3四半期に出荷される予定。
一方、アップグレードされたVive Proは、いくつかの新しい機能を搭載している。
Vive Proの目玉は、デュアルOLED(有機EL)ディスプレイで解像度が2880×1600ピクセルに向上している点だ。HTCによると、現在のViveの解像度を78%上回るという。
ディスプレイがより鮮明になったことで、VR体験は一層スムーズになる。画像の解像度が低いと、気分が悪くなったり、方向感覚が狂ったりする原因になりやすい。
同製品はそのほか、組み込み式ヘッドホンや、デザイン改良によりフィット感を高めたヘッドストラップ、デュアル前面カメラを備える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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