バンダイナムコエンターテインメントは1月6~7日、ゲームを基点に多方面で展開している「アイドルマスター」をテーマとしたライブイベント「THE IDOLM@STER ニューイヤーライブ!! 初星宴舞(はつぼしえんぶ)」を、幕張メッセイベントホールにて開催。ゲーム関連における新情報などを発表した。
2017年12月21日に発売した新作となるPS4「アイドルマスター ステラステージ」について、新ダウンロードコンテンツ「DLCカタログ2号」の配信を1月11日に行うと発表。新曲「星彩ステッパー」をはじめ、「MEGARE!」や「私たちはずっと…でしょう?」、「Fate of the World」といった楽曲を追加。さまざまな衣装もあわせて追加する。
ステラステージと、スマートフォン向けゲームアプリ「テイルズ オブ アスタリア」のコラボも発表。如月千早と、ステラステージで新たに登場した961(くろい)プロダクションの詩花が、アスタリアの世界に登場。またステラステージのコラボ衣装に着替えたテイルズ オブのキャラクターたちも登場するという。
スマートフォン向けゲームアプリ「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」については、新曲「READY!!」を1月7日に追加。1月14日23時59分まで楽曲購入画面から無料でダウンロードが可能。それ以降は有償ミリオンジュエル60個で購入できる。また新しい衣装が購入できる「衣装購入」機能を追加。ステラステージで登場した765PRO ALLSTARS 13人用の新衣装「トップ!クローバー」を販売している。そして1月31日までに劇場に入場(ログイン)したユーザーにむけて、ミリオンジュエル2500個を付与する。
アイドルマスターシリーズでは、キャスト陣によるライブステージが恒例のイベント。初代作であるアーケード版が2005年に稼働して以降、長年シリーズを彩ってきた765プロのキャスト陣については、例年アニバーサリーライブを中心に展開していたが、近年はその冠を外してトークや朗読劇など企画要素を盛りこんだ「プロデューサーミーティング」や、765プロのアイドルも登場し、モバイルゲームを中心に展開している「アイドルマスター ミリオンライブ!」のミリオンスターズとの合同ライブなどを行っていた。
2015年に行われた10周年記念ライブでも、765プロのメンバーと楽曲を中心としたステージは行われたが、単独ライブイベントという形では、2014年に行われた9周年記念ライブツアー以来となる。久々の単独ライブイベントとあってか、会場には多くのファンである“プロデューサーさん”が詰めかけたほか、ライブビューイングは国内にとどまらず海外アジア圏でも実施するほど、注目を集めた。
出演したのは、天海春香役の中村繪里子さん、如月千早役の今井麻美さん、高槻やよい役の仁後真耶子さん、秋月律子役の若林直美さん、三浦あずさ役のたかはし智秋さん、水瀬伊織役の釘宮理恵さん、菊地真役の平田宏美さん、双海亜美・真美役の下田麻美さん、星井美希役の長谷川明子さん、四条貴音役の原由実さん、我那覇響役の沼倉愛美さん。両日ともに24曲を熱唱した。
ライブではキャスト陣が和風のステージ衣装で登場し、初代作から歌われ続けているテーマソング「THE IDOLM@STER」に、三味線などの和楽器を盛り込んだアレンジバージョンとなる「初星-mix」を初披露。新春ライブという雰囲気を作り出したあと、直近でリリースされたCD「THE IDOLM@STER MASTER PRIMAL」シリーズの新曲を中心に展開した。
新曲の初披露も大きく盛り上がっていたが、それ以外にも懐かしの楽曲などが織り交ぜられており、ステージではなかなか歌われなかった曲の初披露といったものをはじめ、数年といった範囲を超えて長年歌われていなかったもの、オリジナルメンバーがやっとそろったというような、“ようやくステージで聴くことができた”と言えるような曲も多く、イントロがかかるたびに場内がどよめいたり歓声が沸き上がるといった光景も少なくなかった。
1日目では、ミリオンライブ!のゲーム内ユニットであるレジェンドデイズ5人が初めて揃い、「合言葉はスタートアップ!」を披露したのをはじめ、シリーズ屈指のバラード曲でもある「隣に…」をたかはしさんが会場中に響き渡るような歌声で披露すると、歓声以上の大きな拍手に包まれていた。
2日目では、「アイドルマスターSP」のプロジェクトフェアリー3人がそろって「オーバーマスター」を熱唱。後のトークのなかで原さんが、3人がそろって披露したのは5周年記念ライブ(2010年)以来というほど久々で、炎が上がる派手な演出の中で歌い上げていた。また、ライブではおなじみなっていた「いっぱいいっぱい」も久々にに披露され、会場が一体となって「いっぱいいっぱい」のコールで盛り上がり、さらにそのあとの竜宮小町3人による「七彩ボタン」を、若林さんも冒頭で加わるという、テレビアニメを想起させるような熱いシーンでもあわせて盛り上がっていた。
ライブの合間にはトークコーナーも設けられ、1日目ではそれぞれに新年の抱負を語っていったほか、引いたおみくじの運勢とともに、お願い事を言ったりモノマネをして一喜一憂するなど、終始笑いに包み込んでいた。また2日目では、事前に公募していた2018年のプロデューサーさんの抱負から、演じるアイドルが選びそうな抱負を発表する「アイドル賞コンテスト」のコーナーや、2017年に行われた出来事を、かるたをめくるようにお題が提示されて振り返っていくコーナーも実施。軽妙なトークで場を沸かせていた。
ステージのパフォーマンスと熱気に包まれた会場の様子を見ていると、10年以上の歴史があり久々に単独ライブイベントでありながら懐かしいものではなく、積み重ねによっていまだに現役で前線にいる、そんな強い存在感を実感できるものとなっていた。歌声をひとつ響かせれば、演じるアイドルとシンクロするようなイメージが出てくる、歌ってる姿が絵になると思った次第だ。また双海亜美としてのソロ曲「トリプルAngel」と、双海真美としてのソロ曲「放課後ジャンプ」が両方とも披露されたことは、筆者として印象深いシーンだったことを付記しておきたい。
なお、2月10~11日に本ライブのアンコール上映会を全国の映画館で開催する。1月8日よりイープラスにて先行抽選受付を実施。チケットは全席指定で、価格は4100円(税込)となっている。
(C)窪岡俊之 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
(C)いのまたむつみ(C)藤島康介(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
(C)窪岡俊之
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」