マネーフォワードは1月5日、同社初の実店舗「mirai talk」の1号店を東京都新宿区にオープンした。なお、同店舗出店にあたり新会社mirai talkを設立している。
同社は、自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」のほか、法人向けクラウドサービス「MFクラウド」などを提供し、お金の見える化を促進。また、“お金の体質改善”として個人向け貯金アプリ「しらたま」などを提供している。今回のmirai talk開設は、同社にとって初のリアル店舗となる。
mirai talkは、家計の悩みや不安を解決するためのお金の相談窓口。ユーザーから集まった「見える化したものの、家計をどうすれば改善できるか教えて欲しい」「節約できるようになったのでライフプランを見直したい」「自分では意志が弱いので、見える化できても改善できない」といった声に応える形で、フィナンシャルプランナーの資格を持つスタッフと相談できる。
同サービスでは、「ライフプラン診断」として将来に必要となるお金を見える化し、それに向けた現在の家計の安全度を診断。また、家計改善用の専用アプリと面談を組み合わせるオーダーメイドの家計改善プログラム「お金の体質改善(パーソナルトレーニング)」、ライフプランニング、家計改善、税と社会保障の仕組みなどを学べる「お金のスクール」を提供する。
プログラムの詳細は、まず無料のセミナー(ライフプランの必要性や家計簿の見直しなど)を受け、必要であればライフプラン診断(1回1万6200円、無料セミナー参加者は1回1万800円)に移行する。その後、パーソナルトレーニング(入会金3万2400円、コース料金は年間12万9600円)か、お金のスクール(家計管理ベーシックコース、全8回で7万3440円)を受講する流れとなる。
mirai talkの代表取締役社長には、マネーフォワード代表取締役社長を務める辻庸介氏のほか、MYFPの代表を務めるフィナンシャルプランナーの横山光昭氏が共同代表として就任する。通常、フィナンシャルプランナーによる相談は収入や資産状況の把握がまず必要となるが、マネーフォワードユーザーであれば“見える化”が完了しているため、短時間で状況を把握できるという。mirai talkでも、1カ月ほどマネーフォワードを利用すれば、大方の傾向を把握できるようだ。
同サービスでは、教育費や住宅ローン、老後などの悩みが多い30〜40代のビジネスパーソンのほか、20〜30代のビジネスウーマン、20〜40代の主婦層をターゲットにしている。家計や保険、投資のはじめ方といった支援のほか、ライフプラニングや家計、投資、税制などの社会保障を学ぶことで、100歳まで生き抜ける資産設計を実現するという。
辻 氏は、「“お金の体質改善”はメソッドを作るのが大変。横山氏とはマネックス時代からの知り合いで、MYFPは1万人以上の体質を改善しており、そのメソッドを使わせていただく」とし、「テクノロジで家計を見える化し、550万人以上のユーザーデータを蓄積している。横山氏と一緒に組むことで、“お金のライザップ”みたいなことができるのではないか」と述べた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス