WaymoとUberの間で繰り広げられているような係争が、中国でも始まった。
検索大手の百度(バイドゥ)は、同社でかつて自動運転を統括し、後に自動運転技術の新興企業Jingchiを創設したWang Jing氏を提訴した。同氏がバイドゥの技術を盗んだと主張している。中国の報道機関が現地時間12月22日に報じた。主張は事実無根だとWang氏は述べている。
バイドゥは、Microsoftをはじめとする50社以上の企業と提携して、2020年までに自動運転車を路上で走行させることを目的とした「Apollo」というプロジェクトに取り組んでいる。同社の最高経営責任者(CEO)を務めるRobin Li氏は、北京の路上で自動運転車を試験したことで罰せられたことを人工知能(AI)に関する自社のカンファレンスで認めた後、計画を2018年に前倒ししたことを発表した。
しかし、自動運転車をどこよりも先に路上で走行させようという競争は熾烈で、中国だけを見ても、バイドゥは滴滴出行(ディディチューシン)などのライバル企業と競争を繰り広げている。(Uberを中国から締め出したことで知られる)ディディチューシンは、「AIに基づくセキュリティとインテリジェントな運転技術」を開発するための研究開発施設をシリコンバレーに開設している。本社を米国に構えるJingchiも、過小評価すべきではない。同社は4月の創設以来、NVIDIAなどの企業から5200万ドル(約59億円)もの資金を調達している。
バイドゥはJingchiに対し、5000万元(約8億7000万円)の損害賠償と法的費用を請求し、盗用されたと主張する技術の使用をやめるように求めている。また、Wang氏が契約上の合意に違反して、バイドゥの技術系社員をJingchiに引き抜いたとも主張している。Jingchiは、FacebookやGoogleの元従業員も雇用している。
米CNETは、バイドゥとJingchiにコメントを求めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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