Opera Softwareが「Opera 50 Beta RC」のベータ版をリリースした。主要ブラウザで初めて、仮想通貨マイニングスクリプトをブロックする機能を内蔵する。
この機能は、増加するブラウザベースの不正な仮想通貨マイニングなどの「cryptojacking」(クリプトジャッキング)から新たに防御する手段を提供する。こうした不正行為の実行者は、ウェブサイトを利用し、許可を得ることなくサイト訪問者のPCのCPU能力を使用する。
実行者がウェブサイトにJavaScriptのマイニングプログラムを不正に隠す例が増えており、ポップアンダーウィンドウを仕掛けて、被害者がサイトを去った後も隠れてCPUを利用し続ける場合もある。一方で、偽の技術サポート詐欺と組み合わせて、本物ではないセキュリティ警告を発してブラウザをロックする画面に、JavaScriptのマイニングプログラムを組み込む手口もある。
「CPU使用率が突然100%になる、冷却ファンが理由もなくおかしくなる、バッテリが急激に消耗するといった現象はどれも、他者が個人のコンピュータを利用して仮想通貨のマイニングを行っている兆候かもしれない」(Opera)
Operaの仮想通貨マイニング防御機能は、同ブラウザに内蔵された広告ブロッカーの一部だ。同社は広告ブロッカーや内蔵VPNなど、さまざまな機能を通じて差別化を図っている。
Operaでデスクトップ製品の品質保証を担当するKornelia Mielczarczyk氏は、「『NoCoin』機能をオンに設定すると、仮想通貨マイニングのスクリプトが埋め込まれたページはブロックされる。これは当社が広告をブロックする仕組みと同様のものだ」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス