Facebookは、ユーザーのための偽ニュース対策を一部変更する。
Facebookは米国時間12月20日遅く、「Disputed Flag」を廃止することを明らかにした。Disputed Flagとは、ユーザーのニュースフィード上で真偽が定かでない記事に表示される赤い警告のフラグで、同社が1年前に導入した。Facebookによると、Disputed Flagの赤い画像がユーザーに誤ったメッセージを伝え、そのために不正確なニュース記事がさらに頻繁に共有されるようになった可能性があるという。
Facebookで製品担当マネージャーを務めるTessa Lyons氏は次のように述べている。「誤情報の訂正に関する学術的調査によると、記事の隣に赤いフラグなど印象の強い画像を表示すると、強い信念をむしろ固定化してしまう可能性があるという。それは、われわれが意図したこととは正反対の効果だ」
代わりにFacebookは、意義のあるジャーナリズムのカギとなる要素に目を向ける。それはコンテキストだ。赤のフラグに代わるのは「Related Articles」(関連記事)セクションで、ここには他の報道機関による記事が表示されるので、ユーザーは自分のフィードに表示される記事の事実確認がすぐにできる。この機能は2013年から提供されているが、Facebookは4月に新バージョンのテストを開始しており、サードパーティーの事実検証団体と協力して記事の確認を行っている。
Facebookは20日、情報がニュースソースに基づく正確なものかどうかを、ユーザーがどのように判断しているのかについて理解を深めることに取り組むと発表した。
Lyons氏は次のように述べている。「これは、短期間のうちにニュースフィードに直接影響するものではない。しかし、やがては、Facebookにおける情報の質を改善することに成功したかどうかをより正確に測定するのに役立つ可能性がある」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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