Recodeの報道によると、米小売大手のWalmartは、レジに並ぶ必要がなく、レジ係もいない店内ショッピング体験「Project Kepler」を検討しているという。ハイエンドの宅配サービスもテストしており、Eコマースが重視される中でAmazonに対抗するとみられる。
Project KeplerはWalmartのスタートアップインキュベーター「Store No. 8」から生まれたプロジェクトで、現在は初期段階にあると言われている。Recodeの報道によると、この新しい店内ショッピング体験を主導しているのは、Eコマース企業のJet.comの共同創業者で元最高技術責任者(CTO)のMike Hanrahan氏だという。Jet.comはWalmartが33億ドル(約3700億円)で買収した企業だ。
このプロジェクトは、Amazonがシアトルで展開する「Amazon Go」に似ているように思える。Amazon Goは実店舗型の新しいコンセプトストアで、コンピュータビジョンと人工知能によって、レジ係やレジの列を不要にした。買い物客が欲しい商品を手に取ると、「Just Walk Out」技術によりAmazon Goのモバイルアプリがその商品を仮想カートに追加する仕組みだ。
Walmartは「ニューヨークシティの忙しい母親」向けとするパーソナルショッピングサービスもテストしている、とRecodeは報じた。このサービスでは、テキストメッセージボットを通して商品を注文し、配達してもらうことが可能だという。家庭用品がサービスの中心になるとみられ、家庭用品は無料で24時間以内に、それ以外の商品は2営業日以内に配達してもらえる。返品したい場合は、無料で自宅まで引き取りに来てもらうことが可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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