Amazonは米国時間12月5日、コンセプトストア「Amazon Go」を発表した。コンピュータビジョンと人工知能(AI)によってレジとレジ前の行列をなくした新しい形態の実店舗だ。
Amazonは動画の中で、Amazon Goには、コンピュータビジョン、ディープラーニングアルゴリズム、センサ融合など、自律走行車に採用されているものと似た技術が採用されていると述べた。この技術を専門用語に疎い一般の人々にもわかりやすいものにするために、Amazonはこの特定の機能セットを「Just Walk Out」技術と呼んでいる。
簡単に説明するとこうだ。Amazon Goはモバイルアプリと連動しており、買い物客はアプリを起動して、入店時にハイテク回転ドアのようなものにそれをスキャンする。そこからの行動はほぼ自由だ。必要なものを手に取れば、Just Walk Out技術によってその商品が仮想カートに追加される。店舗を出る時に、同技術によって仮想カート内の商品総額が計算されて買い物客のAmazonアカウントに課金され、レシートがアプリに送られる。
Amazonによると、4年前からこのストアに関する取り組みを進めてきたという。
「最も先進的な機械学習、コンピュータビジョン、AIを店舗の仕組みに組み込んで、もうレジ前に並ばなくても済むとしたらどうだろうか。行列、清算、レジはもうない――Amazon Goにようこそ」とAmazonは動画の中で語っている。
AmazonはAmazon Goによって、実店舗で食料品を購入する便利さ(目の前にある商品をそのまま手に入れることができるなど)と、オンラインショッピングのスピードと滑らかさを融合させようとしている。レジ待ちの長い行列にはいつもイライラさせられるし、セルフレジの導入は少しの改善にしかなっていない。Amazonが、信頼性が高く展開可能な店舗形態によってこのような問題を緩和することができたならば、Amazon Goは、食料品販売に大きな変革をもたらす可能性がある。
1800平方フィート(約167平方メートル)のAmazon Goストアは現在、Amazonの本拠地であるシアトルで試験営業されている。現時点ではAmazonの従業員のみが利用可能だが、2017年初頭には一般客にも開放される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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