今時の自動車の鍵は、鍵穴に挿して回す昔ながらの機械的な鍵でなく、リモコンで車のロックを解除できたりする。リモコンキーが車内にあればボタン1つでエンジンを始動できる機能も、鍵を鞄やポケットから出さずに済み助かる。このようにリモコンキーが便利なもので機能を増やしがちだが、そうなると大きく重くなってしまう。
そこで、フォード傘下企業のFord Global Technologiesは、スマートフォンを自動車用リモコンキーにする技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間12月12日に「PHONE SLEEVE VEHICLE FOB」(特許番号「US 9,842,444 B2」)として登録された。出願日は2014年6月11日、公開日は2015年12月17日(公開特許番号「US 2015/0363988 A1」)。
この特許は、リモコンキー機能付きモバイル通信デバイス用ケースの実現に必要な技術を説明したもの。モバイル通信デバイスとケース、ケースと自動車がそれぞれ無線通信し、全体としてリモコンキー的な動作を実行する。請求項(クレーム)では単にモバイル通信デバイスとしているものの、実施例の図面などからスマートフォンとジャケット型ケースを想定していることが分かる。
ロックを遠隔操作で解除したり、鍵を挿さずにエンジンを始動したりする程度ならば、既存のリモコンキーで十分だろう。ただし、この特許は、モバイル通信デバイスのGUIを利用することにも言及している。GUIを使えば、操作メニューの柔軟なデザインが可能になり、ユーザーが膨大な種類の機能からよく使うものだけを選んで画面に配置する、といった使い方もできる。
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