最優秀賞は、医学生向け人体ロボット--ヘルステックのピッチコンテスト - (page 3)

――失語症患者を支援するICTを活用した言語リハビリサービス

 ロボキュアの代表取締役である森本暁彦氏は失語症患者を支援するICTを活用した言語リハビリサービスを紹介した。

 失語症とは、脳梗塞などの疾患や交通事故などの後遺症で、言語の扱いが不自由になる症状を指す。患者数は全国に50万人ほどいるという。改善するためにはリハビリをする必要があり、改善・回復するためには長時間の取り組みが必要になるという。森本氏は、この失語症患者のリハビリが慢性的に不足している点を指摘。「患者は長くて半年、早くて3カ月で病院を出なければならない。“追い出された”という声も聞く。そこで自宅でもリハビリができる環境を提供しようと考えた」(森本氏)。

 開発にあたっては、機械とのコミュニケーションや音声認識の領域で千葉大学と共同研究を行っているほか、千葉県君津市の君津中央病院と臨床試験で協業しているとのこと。ソフトバンクロボティクスのPepperとの対話で行った臨床試験の結果、非常に高い訓練効果を実現しているという。「効果を生み出している理由は、たくさんの回数ができるから。病院や施設でのリハビリには時間や回数に限りがあるが、いつでも何度でも繰り返しリハビリができる点がICTの強みだ」(森本氏)。


Pepperを用いた言語リハビリの様子

サービスによるリハビリ効果

 現在国内に約200万人いるという言語障害患者に向けて、病院や施設ではソフトバンクロボティクスのPepperを用いて、個人向けにはタブレット端末を活用してリハビリ用のプログラムを来春より提供していくという。また、サービスはインターネットを通じて遠隔で提供され、患者の状態に応じたリハビリプログラムを提供できるとしている。

――理学療法VRリハビリツール「Gonio VR」


 ファイナリストの中で唯一海外からの登壇となったデンマークGonio VR のJesper Aggergaard氏は、VRを用いたリハビリツール「Gonio VR」を紹介した。

 Gonio VRは運動機能の改善などを目的に行う理学療法をサポートするVRサービス。htc Viveなどのヘッドマウントディスプレイを使って患者の状態に合わせたリハビリテーションプログラムを提供するのだという。リハビリテーションにVRゲームの発想を取り入れた点が特徴だ。Jesper Aggergaard氏自身も理学療法士で、開発にあたっては理学療法の専門家と連携しながらプログラムを開発しているという。2016年に最初のプロダクトをローンチし、2018年には機械学習を取り入れた第二弾の製品を予定しているとのこと。

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