Melissa Waters氏は数カ月前、何か違うことをやってみようと決心した。それは、配車サービスLyftのドライバーになることだった。
Waters氏が経験したのは、乗客を乗せて目的地まで運転するというごく普通の業務だったが、それに加えて、予期せぬこともあった。例えば、乗客と仲良くなったり、興味深い人に出会ったりした。Lyft車を運転するのが想像していたより難しいことにも気づいた。
「その大変さに驚いた。運転しながら乗客に対応しないといけない」とWaters氏は述べた。
Waters氏はお小遣いがほしくて、アルバイトをしていたわけではない。
Lyftのマーケティング担当バイスプレジデントを務めるWaters氏は、運転席に座るのがどんな感じなのかを学びたいと考えた。実際に運転席に座るLyftの幹部陣は、Waters氏だけではない。最高経営責任者(CEO)のLogan Green氏やプレジデントのJohn Zimmer氏もLyft車を運転することがある。
まもなく、Lyftの2000人を超える従業員の全員に対して、ドライバーの日々の業務を少なくとも3カ月に4時間は経験することが義務づけられる。従業員がLyftのドライバーハブの1つで働くか、あるいはLyftのドライバーを務めると、その時間にカウントされる。新たに雇用された従業員は全員、Lyftの研修プロセスの一環として、このプログラムに参加する。この狙いは、Lyftの従業員がドライバーの業務の実態をより深く理解できるようにすることだ。
「実情を知りたければ、誰かの靴を履いて1マイル(約1.6km)歩くか、誰かの運転席に座って1マイル運転する必要がある」(Waters氏)
「実際に好循環が生まれると考えている。素晴らしいドライバーと幸せな乗客がいれば、それはすべて相乗効果をもたらす」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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