ドワンゴは11月30日、同社が提供している動画配信サービス「niconico」に関して、ニコニコインフォに「niconicoサービスの基本機能の見直しと今後に関して」と題したエントリーを投稿。動画の1080p対応や生放送の720p対応など、画質向上の対応などを発表した。
同社は11月28日に、新バージョンとなる「niconico(く)」(読み:クレッシェンド)の発表会を開催。動画、生放送、双方向、映像合成が一体となった新インターフェース「nicocas」(ニコキャス)の提供など、双方向性と協同性を高める新機能を発表。一方で、当初10月の提供を予定していたが、リリースが2018年2月28日と延期になったことに加え、発表時には「画質や遅延といった問題を解決する」とうたっていたが、それらが現状で解決ができていなかったこと、さらに今後の具体的な施策が提示できなかったことで、招待されていたユーザーや、中継していたニコニコ生放送によるコメントでは、厳しい意見が飛び交っていた。
このエントリーは、ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏の名義で投稿されたもので、 「我々運営が積極的に取り組まなければいけない基本的な部分がおざなりになっていた事、ユーザーの皆さんの不便や不満点に十分目を向けてられていなかった事について改めて深くお詫びさせて下さい」と改めて謝罪。その上で、基本性能の向上と実行プランとして、まずは動画の1080p対応と生放送の720p対応を発表。動画については近日中にテスト運用を実施し、2018年1月から本運用を開始。生放送は2018年1月から枠数を限定して開始するという。それ以降もさらなる改善を行っていくとしている。
なお、今後のスケジュールにおいて、1月28日のniconico新バージョンの発表会や、2月28日のniconico新バージョンのリリースについては予定通り実施する一方、基本性能の向上における検証と実行に注力すべく、12月3日に予定していたnicocas体験会は中止するとした。
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