Facebookは米国時間11月27日、自殺の意思を示している人々を助ける取り組みを強化すると発表した。
誰かが自殺を示唆した場合にそれを特定できるようにするため、米国外でも人工知能(AI)を使った仕組みを展開する(「Facebook Live」も対象となる)。最終的にEUを除く世界中で提供する予定だ。
この仕組みはパターン認識技術を使って、自殺の意思を示している可能性が高い投稿やライブストリームを特定できるようにする。投稿やコメントで使われる言葉(例えば、「大丈夫?」「何か私にできることはない?」など)も兆候として捉える。この技術のおかげで、見逃されていたかもしれない動画を特定できた事例もあったという。
Facebookはこの1カ月、事前検知の取り組みを通して受け取った報告を基に調査したという。特に深刻な報告を迅速に検知できるように、パターン認識も活用した。迅速な対処が必要と同社が判断した報告は、ほかの報告の2倍の速さで現地当局に通報されたという。
同社はさらに、報告された投稿や動画、ライブストリームを精査する際の優先順位付けにもAIを活用するとしている。
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