Facebookの初代最高経営責任者(CEO)を務めたSean Parker氏は、先ごろ行われたインタビューの中でFacebookについて厳しい言葉を口にした。
IT分野の投資家で、Napsterの共同創設者でもあり、また映画「ソーシャル・ネットワーク」でJustin Timberlakeが演じたことで最もよく知られているであろうParker氏は、Facebookについて、人々の根本的な考え方や行動を利用するよう設計されたものだと述べた。
Facebookが20億人のユーザーを抱えるまでに成長した今では、「意図していなかった結果」が生まれたとParker氏は述べた。20億人という数字は、地球上の7人に2人の割合だ。
Parker氏は、Axiosが米国時間11月8日に公開したインタビューの中で次のように述べている。「それ(ソーシャルネットワーク)は、ユーザーと社会との関係、ユーザー同士の関係を文字通り変えるものだ。(中略)奇妙な形で生産性を妨げるだろう。われわれの子供たちの脳にどんな影響を及ぼすか誰にも分からない」
Parker氏は、非常に多くのユーザーが何度も戻ってくるFacebookの中毒性を強調した。同氏によると、それはすべて設計によるもので、自分の投稿記事に「いいね!」やコメントをもらえれば、わずかながらドーパミンが分泌されるためだという。
「これはソーシャルバリデーション(社会的評価)によるフィードバックのループで(中略)、まさに私のようなハッカーが思いつく類のものだ。というのも、人間の心理に内在する弱点を突くのだから」(Parker氏)
こうしたことは、Mark Zuckerberg氏のような人間にとって重要なことではなかったとParker氏は述べた。あるいは、Instagramの共同創設者であるKevin Systrom氏や、Parker氏自身にとってさえ重要ではなかったという。
「発案者や制作者は、(中略)そのことを意識的に理解していた」とParker氏は語った。「それでも、あえてやったのだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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