NTTドコモとテコテックは11月20日、投資管理サービス「マイトレード」の正式版を提供開始すると発表した。両社は、NTTドコモの新規事業創出プログラム「39works」のもと、個人投資家の投資管理を支援するサービスの検討を進めており、マイトレードではNTTドコモが技術協力、テコテックが提供元となる。
マイトレードは、個人投資家の投資管理(現状は東証福証札証上場株式・ETFなどのみ)に特化したアカウントアグリゲーションサービス。類似の家計簿アプリでは扱われていない「株価データ」および「証券会社サイトの取引履歴等の詳細な情報取得」により、業界初となる投資活動の視覚的な振り返りのほか、分析できるのが特徴。
対応証券会社の証券口座を登録すると、平日夕方・夜間に証券会社サイトより情報を取得し、資産推移や取引履歴などをグラフやリストで確認できる。また、利益確定/損切りアラートによる自己管理や、自身のトレード傾向の分析なども可能だ。さらに、ドローダウン(下落幅)分析や保有期間分析などの新機能を追加。利用者の意見をもとに、今後も積極的に管理・分析機能の追加、対応金融商品の拡充を行う予定だという。
マイトレード開発チームは、39worksの「小さく生んで大きく育てる」理念のもと、自らの戦略・判断で株式などを積極的に売買するなど「自分で投資」を好む個人投資家に向けたベータ版を開発。フィードバックを受けながら改善を図っていた。
その結果、3500人を超える個人投資家(25人以上の億トレーダー、500人以上の数千万トレーダー含む)が証券口座を登録。ウィークリーアクティブ率(WAU)が60%を超える高い継続的な利用率を得たという。
また、利用者の年齢層は、40代以上が40%以上を占め、スマートフォンアプリにも関わらず、ミドル・シニア層からの強い需要も確認。こうした実態と流入・定着状況に鑑み、潜在的な利用者層(一部の資産でも自己判断で投資する個人投資家)は非常に多いと考え、正式版のリリースとなった。同サービスは、3年間で100万人の個人投資家ユーザーの獲得を目指すという。
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