リクルートテクノロジーズは11月9日、ブロックチェーン技術の用途開発を目的とし、アイドルフェス「IDOL DIVERSITY Powered by No Maps」(IDOL DIVERSITY)を舞台に、スマホゲームアプリを活用した実証実験を10月14日に実施。その効果検証の結果を発表した。
同社では、実証実験に向けてIDOL DIVERSITYと連動したカードゲームアプリを開発。ポイントを使用してユーザー同士でカードを交換し、同じカードを揃えていくゲームであり、電子ポイントの個人間取引にブロックチェーン技術を活用している。
当日は、Zepp Sapporo会場の来場者900名に対し、アプリのダウンロード数は574ダウンロード。その中で実際にプレイしたユーザーは389名という結果だった。ユーザーアンケートの結果、「ライブとアプリの組み合わせが新鮮」という声が多く、ユーザーの65%が満足と回答。ライブ中のアプリゲームは多くのユーザーに受け入れられられたと分析している。
実験では、システム面で見ても技術的なトラブルもなく、ポイントの個人間取引がスムーズに機能したことで、更なる活用シーンの拡大が期待できるという。例えば、町内会のイベントや学園祭など、特定の場所や期間で限定的に「通貨」を流通させたいシーンにおいては、「揮発性通貨」としての活用が考えられる。
同社によると、ブロックチェーン技術の活用が広まることで、ローカルなイベントでも簡単に流通システムが構築できるなど、さまざまなメリットが享受できるようになるとしている。
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