「Windows Defender ATP」を複数プラットフォーム向けに拡張へ--セキュリティ企業と連携

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)2017年11月09日 13時36分

 Microsoftが、セキュリティベンダーらと提携し、「macOS」や「Linux」「iOS」「Android」向けの他社製セキュリティウェアを「Windows Defender Advanced Threat Protection(ATP)」サービスと統合しようとしている。

Windows Defender Advanced Threat Protection
提供:Microsoft

 Microsoftは米国時間11月8日、最初のパートナー3社(Bitdefender、Lookout、Ziften)を発表した。3社は、検知された脅威に関する情報を、単一のWindows Defender ATPコンソールに送信する。Windows Defender ATPで、最長6カ月分のイベント履歴が記録されたタイムラインが端末ごとに作成される。

 Microsoftによると、macOS、Linux、iOS、Androidの搭載デバイスからイベントを登録するために新たなインフラを追加する必要はないという。

 macOSやLinuxのマルウェアや疑わしいファイルに関する脅威インテリジェンスの情報を提供するBitdefenderの「GravityZone Cloud」との統合は、8日の時点でパブリックプレビュー版となっており、試用版が現在利用できる。LookoutのiOSおよびAndroid向け「Mobile Endpoint Security」ZiftenのmacOSおよびLinux向け「Zenith」システムとセキュリティオペレーションプラットフォームは、「近いうちに」パブリックプレビュー版がリリースされる、とMicrosoftのブログ記事に書かれている。ユーザーは現在、2製品の試用版の申し込みに登録できる。

 Windows Defender ATPは、「Windows 10 Enterprise」に組み込まれており、さまざまなバージョンのWindowsにバンドルされているMicrosoftの無料のウイルス対策サービス「Windows Defender」とは異なる。Windows Defender ATP(開発コード名「Seville」)は、他の防御機能を潜り抜けた脅威の検出を支援して、被害を調査するための手段をユーザーに提供し、対応を提案することを目的とした侵入後対策サービスだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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