ワコムは11月7日、プロデザイナーやクリエーターの作品制作を支援する新機能搭載の筆圧対応デジタルペン「Wacom Pro Pen 3D」を発売したと発表した。直販価格は1万1000円(税別)。
2016年10月以降に発売した「Wacom MobileStudio Pro」「Wacom Cintiq Pro」「Wacom Intuos Pro」のペンタブレットで利用できる。
Wacom Pro Pen 3Dには、工業デザイン、ゲーム、アニメーション、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、2D/3Dアートなどに携わるプロクリエーターからの要望が多かったという、3D プログラム/アプリケーション操作に便利な3つのサイドスイッチを新たに搭載した。
追加サイドスイッチの搭載により、特にPixologicの「ZBrush」、Autodeskの「Maya」といった3Dアプリケーションを使ったスカルプティングをする際のデザイン工程で操作の選択肢を広げ、より効率的な作業が可能になる。また、Wacom Pro Pen 3D対応の3Dアプリケーションで使いやすい「オブジェクトの回転操作」がサイドスイッチのひとつにデフォルトで割り当てられており、キーボード操作することなく、3つのサイドスイッチ操作だけで3D作品制作のほとんどの工程が仕上げられるという。
サイドスイッチの機能は、同社が提供するドライバの設定から好みのツールやコマンドのショートカットを割り当ててカスタマイズ可能。例えば、デフォルト設定のタンブル(回転)機能をそのまま利用、2つめのサイドスイッチは、ペン先をペンタブレットから浮かした状態(ホバリング)または、ペンを接地した状態によってパンやズーム機能などを割り当て、3つめのサイドスイッチに右クリックショートカットを設定するといったように利用できる。
また、2D作品の制作においても、同様に割り当て機能をカスタマイズして利用できる。なお、プロクリエーターから好評を得ている「Wacom Pro Pen 2」と同様の筆圧8192レベル対応で、自然な使い心地と高精度な描き味を実現。WindowsやMacのアプリとシームレスに連携するように設計されており、手元でコントロールできる操作性が特徴だという。
本体の素材には、アルミニウムの胴軸とやや細身になったグリップを採用している。
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