体験施設に行ったことまではなくても、スマホアプリと簡易ゴーグルの組み合わせで、VR映像を見たことのある人は多いだろう。VRが今後ますますビジネスに利用されるようになっていくのは間違いない。本書では、そんなVRの基礎知識と、ビジネスに活用する場合の注意点、VRの今後の可能性などを手っ取り早く知ることができる。
VRの何がすごいかは、いくら口で説明しても伝わりにくい。行ったことのない場所について、その感動をいくら説明しても、実際に行ってみなければ伝わらないのと同じだ。VRを体験した人が、「想像以上にすごい」と思うか、「案外つまらない」と思うかは分からないが、YouTubeなどにコンテンツはあふれているし、VR映像を見るためのゴーグルも、安いものなら1000円もあれば買えるので、一度は体験してみる価値はある。もし、ビジネスでVRを使ってみたいということであればなおさらだ。
ただ、体験するのと、体験を提供するのとでは話が違ってくる。本書には、VR体験を提供する際に考えなければいけないことが、企画から始まり、予算や承認のこと、機材やコンテンツのこと、さらにはイベントのスムーズな進行に至るまで、コンパクトにまとめられている。企画する側になったなら、まずはこの1冊で基本的なことを知っておくと、話がスムーズに進むだろう。
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