排泄予知ウェアラブルのトリプル・ダブリュー・ジャパン、5億円の資金調達

 トリプル・ダブリュー・ジャパンは11月6日、既存株主であるニッセイ・キャピタルのほか、鴻海ベンチャー投資のパートナーファンドである2020(Director & GP)などが運用するファンドから総額5億円の資金調達を実施したと発表した。


 同社は、世界初の排泄予知ウェアラブル「DFree」を開発。超音波センサを用いて膀胱の変化を捉えることで排泄のタイミングを予知するIoTウェアラブルデバイスとして、今春よりサービスを開始し、全国の介護施設で導入が順調に進んでいるという。また、サービス開始に伴い、国内だけではなく、海外からの引き合いも増加。7月にはフランス法人を立ち上げるなど、海外展開に向けた準備を進めている。

 今後のさらなる事業成長に向け、2018年度に10億円規模のシリーズBラウンドを計画していたが、シリーズBラウンドの資金調達活動には一定の時間を要することから、事業成長のスピードを優先するため、既存株主を中心とした機動的な資金調達を実施した。

 シリーズBラウンドの成立を待たず成長資金を確保することを目的としているため、今回はシリーズBに向けたプレシリーズBという位置付けであり、第三者割当増資ではなく、次回シリーズBラウンドの成立時に株式へ転換できる新株予約権(Convertible Equity)の発行による資金調達となる。

 また、今回の資金調達によって、(1)国内・海外介護施設向け事業の拡大、(2)国内個人向け事業の実証実験および、サービス開発、(3)排尿予知サービスの機能追加・改善、(4)排便予知サービスの研究開発といった4つの分野で成長を加速させるとしている。

 今回の資金調達により、創業からの資金調達金額(借入・助成金を含む)は、累計で約15億円となった。さらに、近日中にシリーズBラウンドに向けた資金調達活動を開始する予定だ。

 なお、今回の資金調達に先んじて2017年10月より、インターネットサービスプロバイダでの通信機器ソフトウェア開発やソーシャルゲームのインフラ開発、ウェブサービス開発などのスタートアップでCTOとして経験をもつ恵比澤賢氏がソフトウェア統括責任者(VP of Software Engineering)として参画した。

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