Donald Trump米大統領の個人的なTwitterアカウントが米国時間11月2日、11分間利用できない状態になっていた。ポット1杯分のコーヒーを入れるほどのわずかな時間だったが注目を集めた。
米国太平洋時間2日午後4時より少し前から、Trump大統領のアカウントを訪問するとページが存在しないというメッセージが表示されていた。
それからおよそ1時間後、TwitterはTwitter Governmentのアカウント(@TwitterGov)で、Trump大統領のアカウントが「人為的ミスが原因で誤って無効化」されたと述べた。さらに2時間後、@TwitterGovアカウントは、それが勤務最終日のカスタマーサービス担当従業員によるものだったことを明かした。
Earlier today @realdonaldtrump’s account was inadvertently deactivated due to human error by a Twitter employee. The account was down for 11 minutes, and has since been restored. We are continuing to investigate and are taking steps to prevent this from happening again.
— Twitter Government (@TwitterGov) 2017年11月3日
Through our investigation we have learned that this was done by a Twitter customer support employee who did this on the employee’s last day. We are conducting a full internal review. https://t.co/mlarOgiaRF
— Twitter Government (@TwitterGov) 2017年11月3日
Trump大統領は、「ならず者の従業員」という言葉を使って不満をあらわにした。
My Twitter account was taken down for 11 minutes by a rogue employee. I guess the word must finally be getting out-and having an impact.
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年11月3日
The New York Timesは3日、複数の匿名情報筋の話として、その人物が正社員ではなかったと報じている。
その従業員になぜアカウントを削除できるだけのアクセス権限があったのか、また、それ以外にも不正を働く手段があり得るのかという疑問が残る。BuzzFeed Newsは、特定のアカウントを制御するのは比較的容易だとするTwitterの「元上層従業員」の話に触れた。The New York Timesは、「数百人の従業員」がアカウントの無効化などの処理を実行できるが、カスタマーサービス担当者は、他のユーザーのアカウントでダイレクトメッセージを利用したり、ツイートすることはできないと報じている。
Twitterにさらなるコメントを求めたが、回答は得られなかった。
Twitter Governmentアカウントは3日、同社は「このようなことが二度と起きないように予防策を講じた」とツイートした。
Update: We have implemented safeguards to prevent this from happening again. We won’t be able to share all details about our internal investigation or updates to our security measures, but we take this seriously and our teams are on it. https://t.co/8EfEzHvB7p
— Twitter Government (@TwitterGov) 2017年11月3日
TwitterによるTrump大統領のアカウントの取り扱いについては数カ月前から批判が寄せられており、今回大統領のアカウントが一時使用停止になったのではないかとの憶測を招いた。大統領の一部のツイートがTwitterの規則に違反しているとみられるにもかかわらず、なぜTwitterが削除しないのかと疑問視する声が高まっている。
Twitterの規則では、直接的か間接的であるかを問わず、暴力的な脅迫にTwitterを利用することが禁止されている。規則に違反するアカウントは凍結される可能性があるとTwitterは警告している。
Trump大統領の長年にわたる側近であるRoger Stone氏は先月、CNNアンカーのDon Lemon氏に暴言を浴びせたとしてTwitterのアカウントを凍結された。1月には製薬会社重役のMartin Shkreli氏が、フリージャーナリストへの嫌がらせを理由にTwitterでアカウントが凍結された。
Trump大統領が1カ月ほど前に、北朝鮮の最高指導者に対する口撃をエスカレートさせたことで、TwitterでのTrump大統領の状況にますます注目が集まった。Trump大統領は、北朝鮮外相が「小さなロケットマンの思想に同調するのであれば、彼らはもう長くないだろう!」とツイートした。
Twitterは、Trump大統領のツイートが騒動を引き起こしていることを認めつつも、「報道価値」があるために削除されずに残されていると述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」