Intelは、2018年平昌オリンピックで韓国通信事業者大手のKorea Telecom(KT)が配備する5Gネットワーク向けに、「5Gモバイルトライアルプラットフォーム」を提供することを発表した。
この提携の下、Intelはエッジコンピューティング機能やコアコンピューティング機能をサポートするプロセッサのほか、「FlexRAN」を含む自社の5Gテクノロジも提供する。
Intelのネットワークプラットフォームグループのシニアバイスプレジデントを務めるSandra Rivera氏によると、平昌オリンピックの来場者には、江陵オリンピックパーク、ソウルの光化門、その他のオリンピック会場で、ギガビット速度のワイヤレスブロードバンド、超低遅延の動画配信、没入型コンテンツのライブストリーミングが提供されるという。
「われわれのジョイントアクティベーションは、5Gテクノロジを体験できるユニークな機会を来場者に提供する。5Gに関して、Intelがネットワークとクライアント、クラウドにまたがるユニークな強みを持っていることが浮き彫りになるだろう」(Rivera氏)
「オリンピック期間中、KTはIntelの5Gテクノロジを利用する初の大規模5Gネットワークを提供する。これにより、5Gならではの没入的なオンサイト体験が可能になるだろう」(同氏)
KTは2016年2月、オリンピック委員会に対して5Gテクノロジのデモを行い、これを成功させた。そのデモには、360度の仮想現実(VR)視聴体験が含まれていた。KTによると、その体験は複数のチャンネルをリアルタイムで提供し、自宅でさまざまな方向や角度から競技を視聴することを可能にするという。
当時、KTは「Sync View」や顔認識テクノロジの「5G Safety」を計画していることも明かした。Sync Viewはワイヤレスネットワークモジュールに搭載した超小型カメラを使って、超高解像度(UHD)動画を5Gアンテナでストリーミングする。5G Safetyは、ドローンやカメラの映像を警備目的でオリンピックの管理センターに送信するものだ。
オリンピックに向けて、KTは3万5000本の通信用ケーブル、25万台のデバイスを同時にホストできるワイヤレスネットワーク、5000のワイヤレスアクセスポイント、新設のデータセンターを提供すると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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