VRコンテンツのプラットフォームを提供するナーブは10月31日、360度動画、静止画のハイブリッドシステム「VR内見plus Movie」を大東建託に導入すると発表した。
全国10店舗に、「いい部屋ネットVR内見 plus Movie」として導入する。従来のVR内見では体験できなかった、物件内を歩き回れることが特徴。VRゴーグルを装着して内見動画の閲覧を始めると、部屋の中を移動しながら周囲を360度見回すことが可能になる。
キッチンやバスルームなど、内見時に重要となる箇所にはアイコンがポップアップ表示され、実際の内見時のように時間をかけて細部を確認できる。
自由に歩き回るためにはポイントクラウドなど3Dモデル技術を使うことが一般的だが、VR内見plus Movieでは、動画の中に複数の動画や静止画を設定することで、好きな場所に好きなタイミングで移動することが可能。これらの技術は国内VR市場では初の試みとなり、特許出願中としている。
VR内見plus Movieは、実際の内見をせずに契約に至るレベルのシステムにできないかと、大東建託からリクエストを受け、実現したもの。物件の敷地外に出ると、Googleストリートビューと接続することで、物件周辺の環境が確認できる機能も備える。
VRゴーグルはナーブ製の「CREWL(クレール)」を提供。千歳、秋田、岩沼、郡山、新潟、成田、神栖、八王子駅前、南草津駅前、高松の10店舗に試験導入し、約5カ月の試行後、2018年4月に全国234店舗への本格導入を目指す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス