ディヴァースは10月12日、ゼンハイザーと共同で、VR空間での立体音響シミュレーションの実証実験「PROJECT OMNIVERSE(プロジェクトオムニヴァース)」を開始したと発表した。
これは、VR空間の建築デザインデータに対し、その場にいるようなリアルな立体音響を再現し、コンテンツのエンターテインメント性を向上するというもの。VR空間における臨場感、没入感を高める要素である視覚に次いで重要な、聴覚にフォーカスした。
収録された環境音の忠実な再現に加え、新たな音源の追加、加工によりコンテンツへの没入感を高め、エンターテインメント性を向上させるサウンドメイキングを組み合わせることにより、VR空間に最適化された立体音響を開発する。
将来的には、マンションや戸建て住宅の室内環境、コンサートホールのデザインや演出、店舗やオフィスデザインにおける室内音響の再現、コンテンツ開発におけるハイエンドな音響演出などの利用を想定している。
実証実験にあたりディヴァースは、VR空間の中で「アイデア」「イメージ」「デザイン」を正確に共有、確認し、円滑なコミュニケーションと意思決定を促進するVRツール「SYMMETRY(シンメトリー)」を提供する。
ゼンハイザーは、前後左右上下を含んだ全周360度の空間全体の音場を再現する音響技術Ambisonics(アンビソニックス)を用いた「Ambeo VR Mic」と建物や構造物の反響の再現を可能にする残響特性信号「IR(インパルス・レスポンス)」を提供している。
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