アジア・アントレプレナーシップ・アワード運営委員会が主催する、アジア・アントレプレナーシップ・アワード(AEA)2017が、10月27日、千葉県の柏の葉キャンパスで開催された。15の国から選ばれた技術系ベンチャー21社が集い、アワードを競い合った。
AEAは、三井不動産、国立大学法人東京大学産学協創推進本部、一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ、日本ベンチャー学会らが共催するスタートアップ向けピッチイベント。2017年で第6回を迎える。
技術系ベンチャーに特化していることが特徴で、ノミネーション委員と呼ばれる選出者が、各国の有力なベンチャーをピックアップ。プログラムは10月25~27日の3日間開催され、トークセッション、メンタリングセッションなどを経て、セミファイナルセッションでは各スタートアップ企業が10分間のプレゼンテーションを実施。上位6社がファイナルに進出する流れだ。
入賞企業は、各種賞金のほか、三井不動産が運営する31VENTURESオフィスのコワーキングスペース使い放題プランが与えられ、日本の事業進出の展開サポートも受けられる。
AEA2017のファイナルセッションに勝ち進んだのは以下の6社。
プロジェクト、コンテストやコンペ、ワークショップをクラウドソーシングできる組織向けのモバイルイノベーション管理ツールやソリューション。
ビッグデータと機械学習をベースに小規模な大気質指標(AQI)予測システムをすでに開発しており、現在は人工知能とIoTテクノロジを基盤にした高性能空気清浄ソリューションを提供している。
インド国内の農地に外部から人工的に水を供給する、農業灌漑(かんがい)を太陽光により実施する灌漑ソリューションを提供する。将来的には世界中の農地への普及を目指す。
リアルタイムでハッキング検出を可能にするクラウドプラットフォーム「PLURA」を世界で初めて開発。
工業用アプリケーションやゲーム向けのウェブベースの斬新なインタラクティブ3Dコンテンツをクラウドに移行し、3Dモデルとインタラクティブ3Dグラフィックスをより活用しやすくするソフトウエアテクノロジー企業。
特許技術のコンピュータビジョンと深層機械学習テクノロジをベースに、画像認識ソリューションなどを提供。すでにアパレル企業での導入があり、画像や映像を顧客エンゲージメントに変換し、売り上げ増加などに貢献している。
ファイナルセッションでは、各社が10分間のプレゼンを実施。審査委員から多くの質問が飛び、積極的なやり取りがかわされた。各賞の受賞は以下の通り。
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