モノの長さを測りたい時、おおよその長さに見当を付けて「物差し」や「巻尺」を使うだろう。もしかしたら、最近安くなった「レーザー距離計」を使うという人もいるかもしれない。ただ、どのケースも自身が距離測定の中心にはなれず、計測のために大なり小なり移動が必要だった。
今回、Makuakeが運営するクラウドファンディングサービス「Makuake」において、そんな移動を極端に減らせる両端レーザー距離計「VH-80」のプロジェクトが開始されているので紹介しよう。
VH-80は、複雑な作業空間や人の手を借りなければならない時など、これまでの手段において手間のかかっていた測定シーンをより簡便にするレーザー距離計だ。
その秘密は、一度の測定で両端からレーザーが出る「両端レーザー」(2等級レーザーダイオード)を採用したこと。これにより、距離計の左と右、そしてその合計値が瞬時に計測できる。
測定距離は最大で80m(片側40m)と、サッカーコートと同等距離まで測定可能。しかも、単方向レーザー距離計と異なり両端レーザーなので、たとえばサッカーコートの端から測る必要はなく、好きな場所から計測できるという特徴がある。
設定により、両方向だけでなく片方のみ(左方向または、右方向)の測定にも対応する。
さらには、連続測定機能により、リアルタイムで距離を測定できるため、2つの対象物の中心を探すといった使い方ができるほか、一定の間隔でモノを配置するといった場合にも利用できる。
また、空間の面積計測、三度の継続的な測定による空間の体積測定、ピタゴラスモードによる三角形の底辺と斜辺の長さを測定して高さを測定といった使い方も可能。
内蔵メモリを搭載し、測定データを保存できるほか、専用アプリ(日本語バーションは12月にiOS/Android版を同時リリース予定)によって、測定データをスマートフォン内にも保存できる。測定データとスマートフォンで撮った写真を活用(写真に線を描き、その線に測定データを載せることが可能)し、空間の図面を作成するといった使い方もできる。
レーザー距離測定の正確性は±3mm。サイズは126×44×25mm。重量は150g。
なお、過去には3月に米国のクラウドファンディングサービス「Kickstarter」にて、製品を公開。現在までに、約50カ国の約5000人がプロジェクトを支援しており、80万ドル(約9000万円)の調達を達成している。
Makuakeでの目標金額は100万円。記事執筆時点(10月24日16時)で258万円の資金を集めている。プロジェクトの残り日数は64日。
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