“手ぶらで出張”が当たり前の世界がくる--「DUFL」創業メンバーが描く未来 - (page 2)

人々の「消費行動」を変える

 もともと親交があったという創業メンバーの4人。それぞれバックグラウンドは異なるが、長い間、解消されてこなかった旅のストレスを世の中からなくしたいという共通の思いを持ってDUFLを立ち上げた。従来にはない概念であり、人々の消費行動自体を変える必要があるサービスであるため、普及を急がず、時間をかけて世の中に広げていきたいと説明する。


日本の「DUFL Golf with GDO」のロッカー

 「サービスが生まれる時、必ずしも強い需要があるものだけではない。潜在的な需要を消費者は知らないこともあり、私たちはそのマーケットを創造していくことにコミットしている。そして必要としている人々の消費行動がBetter to haveからMustへ変わっていくものと考えている」(塚本氏)。

 「何もないところから、全く新しいものを作るには非常に強い志がなければいけないが、このチームは全員がその気持ちを持っているので心強い。洗濯機が世の中にでた時、米国では『洗濯は自分でできる、こんなものは贅沢品だ』と言われていたが、いまでは洗濯機しか知らない世代も多い。DUFLによって、出張や旅行も手ぶらですることが当たり前になる」(Bill氏)。

 同社では、今後もユーザーのフィードバックを受けながらDUFLの改善を続けていくとしている。たとえば、目的地によって荷物のセット内容を一括で変えられるリスト機能や、個人情報を排除した上でユーザーに最適なアイテムを販売するEC機能などを検討中だという。さらにグローバル展開にも本腰を入れる。2018年には英国や香港、シンガポールなどにも事業を拡大する予定だ。


米国のDUFLの倉庫

 資金調達については、現在は日本と米国からの出資比率が5割ずつとなっている。今後は欧州からも調達する予定で、調達後の比率は、日本、米国、欧米でほぼ等しくなる予定だという。

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