Microsoftが同社の人工知能(AI)アシスタント「Cortana」を、「iOS」と「Android」向けの「Skype」に追加した。Cortanaはスマートに受け答えをし、イベントの計画やリマインダの設定、レストランや映画レビューの検索などを手伝ってくれる。
Cortanaをモバイル版Skypeに追加する最大の目的は、「Googleアシスタント」を搭載する「Allo」やアシスタント「M」を搭載するFacebookの「Messenger」と同様に、同アプリのチャット機能を強化することだ。
Skype上のCortanaは現在のところ、AndroidとiOSでSkypeを使う米国ユーザーにしか提供されない。Cortanaを搭載する端末では、Skypeの連絡先にCortanaが追加されるようになる。Cortanaには、アドレス帳やチャット画面からアクセスできる。
Microsoftによると、Skype上のCortanaは、友人とのチャット内容に基づく情報を提案することができ、会話の中に出てきた映画のレビューやレストランの選択肢に直ちにアクセスできるようにするという。やるべきことを整理する間も、アプリを切り替えることなくチャットを続けられるようにする狙いだ。
またCortanaは、Skypeアプリでスマートな受け答えを実現し、イベントの計画ややるべきことに関する話題をチャットの中で検出すると、リマインダを設定するためのショートカットを自動的に表示することができる。リマインダは、Cortanaアプリがインストールされたすべての端末でポップアップ表示される。
Cortanaが連絡先の1つに加わるため、ユーザーは、お気に入りの俳優、天気予報、フライト状況、株価、地元のレストランなど、ウェブで検索可能なあらゆることを質問することができる。
Microsoftは、下向き親指のボタンを追加し、Cortanaの提案が有効でないと思う場合に、ユーザーがそのことを通知できるようにした。現在のところ、Cortanaは音声通話やビデオ通話には対応しない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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