「教育は認識から始まる」。Waymoの言葉は紛れもない真実である。同社が自動運転車の利点について広報活動を行い、一般の人々を啓蒙することに決めたのはそのためだ。
Waymoは米国時間10月9日、「Let's Talk Self-Driving」(自動運転車について話そう)キャンペーンの概要を発表した。このキャンペーンで、Waymoは飲酒運転根絶を目指す母親の会(MADD)や米安全性評議会、Foundation for Senior Living(高齢者の生活のための団体)、Foundation for Blind Children(目の不自由な子どもたちのための団体)など、複数の組織と協力し、自動運転車のさまざまな利点について一般の人々を啓蒙していく。
これらの組織名を見るだけで、Waymoが何を言おうとしているのかがよく分かる。バーでお酒を飲み過ぎたら、ロボット自動車に自宅まで運転してもらおう。頼れる交通手段を持たない目の不自由な人やお年寄りにも、選択肢ができる。「ロボット」に車を運転させることを快く思わない人もいることを考えると、自動運転車の安全性に関するWaymoの大量のデータを示す広告が登場するのは間違いない。
WaymoはMediumへの投稿で、「現在、路上での衝突事故の94%には、人間のミスが関係している。自動運転車が約束するのは、酔っ払ったり、疲れたり、注意散漫になったりすることが決してないドライバーと誰もが同乗できる未来だ」と述べた。
このキャンペーンはアリゾナ州で開始され、デジタル広告や屋外広告、ラジオ広告が行われる予定だ。Waymoは、アリゾナ州フェニックスの住民に自動運転の「Chrysler Pacifica Hybrid」に試乗してもらうパイロットプログラムも実施している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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