競合会社のアプリよりもスマホの電池消費量が少ないことも特長のひとつだ。さらに、TrackR pixelが自分のスマートフォンのBluetooth圏外にあっても、世界中のTrackRユーザーで構成される「クラウドロケートネットワーク」を使って探せる機能も搭載する。
なお、電池交換可能な市販のボタン電池(CR2016)を使用。使用環境によるが、1年程度はもつという。
東北大学に留学経験を持つTrackR CEOのChris Herbert(クリス・ハーバード)氏は、「日本に帰ってきてこの製品を紹介できることにとても感動している」とあいさつした。
発表会を開催した10月4日は探し物の日として制定されている。なくしたものをもう一度本気で探してみる日で、NTTの電話番号案内が104番に由来するという。
ハーバード氏自身が鍵をなくしてしまった経験から、「モノの場所を覚えなくていい世界をつくりたいと思った。われわれのやっていることは、脳の記憶をコンピュータの中に移し替えること。モノをなくすことがなくなる世界をつくろうと2009年に会社を立ち上げた」と説明した。
TrackRシリーズはすでに500万台以上を出荷しており、2016年だけで300万台を販売するなど急激に拡大。毎日世界中で200万以上のアイテムが発見されているという。
また、今後の新製品についても言及した。2018年には新製品「TrackR atlas(トラッカール アトラス)」の発売を予定しているという。TrackR atlasは、BluetoothとWi-Fiを搭載した通信機器で、コンセントに差し込むと、どの部屋にどんなものがあるかトラッキングできるようにするデバイスだ。ネコが窓から家の外に逃げたとき、あるいは子どもが自宅に返ってきたといったことを通知で受け取れるようにするデバイスだ。
パートナー企業とも連携し、エースはトラッキング機能と、スマートフォンの充電機能を備えたスーツケース「Proteca MAXPASS SMART」の販売を開始した。価格は6万6000円(税別)。さらに高級ボールペンで知られるCROSSは、トラッキング機能を搭載した筆記具「CROSS PEERLESS TRACKR」を10月18日より販売する。価格は3万円(税別)。
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