Bluetooth対応の忘れ物防止タグ「TrackR bravo(トラックアール・ブラーボ)」と「TrackR wallet(トラックアール・ウォレット)」が、いよいよ日本で本格展開されることになった。といっても、量販店の店頭に並ぶわけではなく、ソフトバンクのクラウドファンディングサービス「+Style」で販売キャンペーンが始まるのだ。
製品の日本上陸と、TrackRなどが出展されている東京ミッドタウンのイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016」の開幕に合わせて来日中の、TrackRのCEOであるChris Herbert氏に、TrackRの現状やクラウドファンディングキャンペーンを実施する目的、今後の展開などを聞いた。
ユーザー数は記憶していませんが、デバイスはこれまで350万個以上販売しました。また、TrackRアプリの新機能を使うと、近くに何人程度ユーザーがいるのか分かります。(アプリの画面を見せながら)たとえば、東京周辺には現時点で約2600人いますね。
先ほどAmazon.comの(音声アシスタント)「Alexa」でスマートフォンを見つけるデモをしましたが、TrackRに特別なデバイスは必要なく、無料アプリだけで使えます。今後こうした無料アプリを次々とリリースしていきますので、ユーザーは指数関数的に急増するでしょう。そうすれば、ユーザーの密度も高まります。
まず、我々の基本的なアプローチは、物を探すだけでなく、マシンに物のありかを記憶させるためのプラットフォームを構築することです。
機能面の特長としては、(スマートフォンなどから探す場合に鳴らす)ブザー音量が大きいこと、バッテリを容易に交換できること、アプリからバッテリ残量を確認できること、薄くて財布に入れてもかさばらないこと、(スマートフォンと離れるとブザーが鳴る)セパレーションアラート機能、(スマートフォンからTrackRを探し、TrackRからスマートフォンを探す)双方向ファインダ機能、(1つのTrackRを家族など複数人で共有する)シェア機能などがあります。
ただし、競合製品があって選べるのはよいことです。忘れ物をするけれど、解決策を見つけようとせず、仕方ないと諦めてしまう人がいる現在、忘れ物防止デバイスに対する認識が高まるので、競合も必要です。
認定リセラー以外のルートで販売されており、正式なパッケージでない中古品や故障品のようです。そのため、品質が酷いのではないでしょうか。我々はこうした状況に対抗していきます。今回の+Styleキャンペーンの後で、Amazon.co.jpでも正式に販売を開始するつもりです。そうすれば、高い評価が得られるようになると思います。
現在は、クラウドGPSネットワークを、世界中で1つ1つ構築している最中です。そのなかでニューヨークやロサンゼルスは、もっとも密度が高い場所となっています。クラウドGPSが役立った例としては、自動車から盗まれた財布が取り戻せた、という話を聞きました。また、ロサンゼルスでは盗まれた自転車が戻ってきたそうです。
私は東京でも早くクラウドGPSを試したいと思っています。山手線の車両に鞄を置き忘れて、アップデートされる位置情報が山手線をぐるぐる回るところを見たいものです。
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