医療テクノロジベンチャーのキュア・アップは10月2日、ニコチン依存症を治療するアプリ「CureApp 禁煙」の治験を開始すると発表した。
現在の医薬品+通院タイプの禁煙外来の診療に加えて「治療アプリ」とポータブル呼気CO測定IoTデバイスを用い、個々に応じた適切なフォローによって治療効果を高めようという試みだ。
2014年末に行われた薬事法改正により、診断・治療を目的としたソフトウェアを医療機器の範囲に加えられるようになった。すでに、医療関係者間向けの汎用画像診断装置用プログラムアプリが承認されている例がある。
キュア・アップは禁煙治療アプリの健康保険の適用に向けて、10月下旬より慶應義塾大学病院、さいたま市立病院を含む20~30の医療機関で臨床試験を開始する。
臨床試験は、禁煙外来患者の中から同意を得られた人を対象に無作為に振り分け、本来の治療アプリを使った「治験治療群」とフラシーボを検証するためのシャム用アプリを使った「対照群」をそれぞれ290例を観察する。12週間の喫煙外来と、~24週までのアプリ使用期間、~52週間の経過観察をし、主要評価項目として、9~24週の継続禁煙率を比較するという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」