インヴァランスは10月2日、IoT事業への本格参入を発表。第1弾として、AI開発ベンチャー企業である、米Brain of Things(以下、BoT)に出資し、日本でのスマートハウス開発を支援する。出資金額、出資比率については非公開。
投資不動産のディベロップメント事業を展開するインヴァランスは、2004年5月の創業以来、96棟の自社ブランドマンションを提供。2016年12月より、IoT事業への参入を視野に、自社開発のIoT「alyssa.(アリッサ)」を搭載したスマートホームを、自社ブランドマンション495戸に導入している。
一方のBoTは、スタンフォード大学で人工知能における博士号を取得したアシュト シュ・サクセナ氏が、2009年に設立。2015年より、居住者の生活習慣を学習するAIスマートホーム「CASPAR(キャスパー)」を提供している。
CASPERは、居住者の生活習慣をさまざまなデータからAIによって理解し、より快適な住環境を提供するAIサービス。AIが居住者の行動履歴などのデータを収集して学習し、自動で予測・判断して行動する。今回の出資により、インヴァランスの自社物件にCASPARを導入し、BoTの日本でのスマートホーム開発を支援する。
これにともない、10月3日から17日までの期間、東京・港区の自社ブランドマンション「LUXUDEAR高輪」の一部を、POC(Proof of Concept)実施物件として報道機関向けに公開。同物件では、専用アプリや物件に内蔵されたスピーカの音声認識機能を通して、部屋の照明やカーテンなどの操作が可能な、IoT・AIマンションの体験ができる。
今後は、自社で企画・開発したIoT製品の一般販売を行うとともに、IoT・AIを搭載したマンションを分譲していく予定だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス