店頭でもVODでも見放題「TSUTAYAプレミアム」開始--パッケージは返却期限なし

 TSUTAYAは10月2日、リアルのレンタル店と映像配信サービスを組み合わせた新サービス「TSUTAYAプレミアム」を開始した。新作、準新作除くパッケージ作品の借り放題とTSUTAYAの動画配信サービス「TSUTAYA TV」の見放題をこのサービス1つで実現する。月額税別1000円〜で、パッケージ作品の返却期限はない。一度に3〜5枚(店舗によって異なる)のレンタルができ、返却すると再度借り出しができる。

「TSUTAYAプレミアム」
「TSUTAYAプレミアム」

 TSUTAYA取締役の根本浩史氏は「映像ビジネスのマーケット自体は年々右肩上がりに伸びており、その要因の1つはスマートフォンの普及。いつでもどこでも見られるようになり、動画を見る時間が増えた。しかしVODサービスで提供している作品はごく一部。タイトル数は店頭にはかなわない。VODの手軽さと店頭のタイトルの豊富さをかけ合わせたのがTSUTAYAプレミアム」と、サービスの背景を話す。

 TSUTAYAでは2016年1月にTSUTAYA 馬事公苑店でTSUTAYAプレミアムサービスのテストマーケティングを開始。現在では全国のTSUTAYA20店舗で、同様のサービスを運用している。ユーザー調査では「大変満足」「満足」が80%超、「サービスを今後も継続したい」が約半数を占める結果となった。

 「低価格でたくさんの映像作品を見られることが半分、残りの半分はレンタル期限をなしにしたことで、満足度が高まった。パッケージ作品も時間や本数に縛られず見ることができ、新しい視聴スタイルを提案できる」と根本氏は、ユーザーの声を分析する。

 TSUTAYA店頭では、映画レビューサイト「Filmarks(フィルマークス)」の高ポイント作品のみを集めたコーナーや、パッケージを伏せてキャッチコピーのみで借りる作品を選ぶ「NOTジャケ借(ノットジャケがり)」など、独自のレコメンド手法を展開。「借り放題であれば、そうしたレコメンドからも作品が選びやすい。新しい作品と出会うきっかけにもなる」とTSUTAYAならではの視聴スタイルを追求する。

TSUTAYA店頭にあるセルフレジで申し込みができる
TSUTAYA店頭にあるセルフレジで申し込みができる

 申し込みもセルフレジを使って店頭ででき、登録完了までは約1分という手軽さ。申し込み時に発行するレシートのIDを入力すれば、動画見放題の利用登録も完了する。

 「TSUTAYAなので、品ぞろえが絶対に大事。その部分を突き詰めてできたのがTSUTAYAプレミアム。日本のお客様に合った、喜んでもらえるようなサービスを目指して作った。テストマーケティングはかなり綿密に行い、その中から申し込み手続きなども改良した。自信をもって提供できる」(根本氏)と話す。

 「VODの見放題は、返却しに行く時間がないから、たくさん見たいけれどこれ以上はお金をかかるからといった制限をとっぱらうことで便利さを追求できたサービス。TSUTAYAプレミアムは店頭においても制限をなくすことで、映画やドラマにどっぷりつかれる生活を提供できる。スマートフォン時代の今、わかりにくかったり、面倒だったりすると、すぐにお客様は離れてしまう。そういう意味からも店頭でもVODでも見放題、ワンプライスでというわかりやすさを重要視した」という。

 TSUTAYAの800店舗でサービスを開始するが、早い段階で映像作品を取り扱う全国のTSUTAYA1200店舗へと拡大することが目標に据える。

TSUTAYA取締役の根本浩史氏
TSUTAYA取締役の根本浩史氏

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