スウェーデンの小売企業IKEAは現地時間9月28日、TaskRabbitを買収すると発表した。買収条件は公表されていない。
サンフランシスコを拠点とするTaskRabbitは、さまざまな作業を手伝ってくれるギグワーカーを探すことのできるオンデマンドのサービス提供者のマーケットプレイスだ。家の修繕や身の回りの雑用、そしてIKEAにとって最も重要な家具の組み立て作業などを依頼することができる。
IKEAはTaskRabbitを利用し、同社の家具製品の組み立てなどに対応する、より統合されたヘルプサービスを顧客に提供する計画だ。
両社は2016年11月に、ロンドンの店舗でパイロットを実施したが、今回の買収により、IKEAはTaskRabbitのサービスを米国とロンドンの店舗に拡大し、今後他国でも展開していく可能性もある。
またIKEAは、TaskRabbitを活用し、テクノロジ分野での存在感を築きたい考えだ。
IKEA Groupの社長兼最高経営責任者(CEO)であるJesper Brodin氏は、プレスリリースで「今日の顧客ニーズに応える柔軟で手頃なサービスソリューションを利用するためのさらなる手段を顧客に提供するとともに、われわれはTaskRabbitが持つデジタルの専門技術を学ぶことが可能になる」と述べた。
買収完了後、TaskRabbitはサンフランシスコを拠点とする独立企業として事業運営を継続する。TaskRabbitは今後も、IKEA以外の小売業者と提携することが可能だ。2015年にAmazonが「Home Services」事業を開始した時、TaskRabbitはその初期パートナーだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果