GoogleとLevi Strauss(Levi's)は、共同開発したデニム製スマートジャケット「Levi's Commuter Trucker Jacket with Jacquard」を、米国時間9月27日に米国で発売する。まず、限定的に販売を開始し、発売日の翌週よりLevi'sの米国向け通販サイトとセレクトショップで取り扱う予定。
このスマートジャケットは、GoogleのAdvanced Technology and Projects(ATAP)部門で開発された、布をタッチ操作可能にするアパレル向け技術プラットフォーム「Jacquard」を採用する初の市販製品。Jacquardにより、服飾デザイナーやアパレルメーカーは、衣類にコネクティビティとインタラクティビティを付与できるという。
タッチ操作の検知が可能な繊維「Jacquard Threads」を編み込んだ布と、無線通信などの機能を搭載するタグを組み合わせることで、布に対するさまざまなジェスチャー操作が可能になる。タグはバイブレーション機能も備えており、電話の着信やメッセージの受信、操作に対するフィードバックを振動で伝える。
今回のCommuter Trucker Jacketは、袖口にスマートフォンと連携するタグが取り付けられている。袖の部分に対するタップやスワイプの操作は、音楽再生の停止や再開、ナビゲーション機能の制御、着信への応答といった動作にJacquardアプリで割り当てられる。
Levi's Commuter Trucker Jacket with Jacquardは、もちろん衣類としての実用性を損なっていない。タグを取り外せば、通常のデニム製ジャケット同様に洗濯することが可能だ。耐久性と保温性も高く、自転車での移動に最適だそうだ。
なお、利用するにはGoogleアカウント、Android 6.0.1以降またはiOS 10以降を搭載したスマートフォン、インターネット接続環境が必要。
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