片時もギターを手放せないギターキッズ向けに、旅行などにも持って行ける小型ギターが存在する。しかし、小さいため音域が狭く、物足りなく感じることも多い。
そこで今回は、長さ12.6インチ(約32cm)とコンパクトながら、15フレット分の音域を確保しているMIDIギター「Jammy」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中。
Jammyは、全長12.6インチしかなく、ネックは5フレットしか設けられていないにもかかわらず、15フレット分の演奏が可能なギター。ネックに伸び縮みする機構を採用し、5フレットで15フレットの音域をカバーしている。もっとも伸ばすと長さは19.6インチ(約50cm)になり、一般的な大きさのギターと近いスタイルで演奏できるという。弦もエレキギターで使われるものと同じスチール弦を6本張るため、演奏感は本物に近そう。
ネックを最大まで伸ばすと、Jammyの第1フレットが通常のギターの第1フレットに相当する音程になる。縮めると順次ハイポジションに移っていくが、ボディ上部の画面にJammyの第1フレットが何番目のフレットに該当するか数字で表示される。
簡単に音を出せる点もJammyの長所だ。ブリッジ側にあるジャックにイヤホンを差すだけで、演奏音が聴こえる。アコースティックギターと違ってボディがほとんど共鳴しないため生音は小さく、ホテルの部屋などで弾いても迷惑にならないだろう。
各種ギターをエミュレーションするサウンドプロセッサを搭載しており、ナイロン弦のクラシックギターやスチール弦のアコースティックギターのほか、テレキャスター、ストラトキャスター、レスポール、フライングV、SGなど、さまざまな定番エレキギター、エレアコギターの音も再現するという。
Jammyは、単に押さえた弦とフレットの音程で音を鳴らすだけでなく、チョーキング(ベンド)、ハンマリングオン、ハンマリングオフ、ミュートといった奏法の音も再現する。さらに、ボディに設けられたタッチセンサで、右手によるミュートにも対応。
Indiegogoでの目標金額は5万ドル。記事執筆時点(日本時間9月21日12時)で約4万8000ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと1カ月ある。
Jammyの開発チームは、左利き用のJammyやベース版Jammyの開発にも取り組みたいとしている。
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