米国時間9月20日に入り、複数のテクノロジ系ライターが「Apple Watch Series 3」、なかでもLTE接続が可能なGPS+Cellularモデルのレビューを公開し始めた。
レビューの内容は、賛否両論といったところだ。
LTEスマートウォッチを使ったことがある、あるいは詳しく調べたことがある人なら、バッテリ駆動時間に関する不満がつきものなのはご存じだろう。だが、問題はそこではない。
これまでに公開されたレビューで特に顕著な指摘があるのは、LTE接続そのものに関する問題だ。The VergeのLauren Goode氏、The Wall Street JournalのJoanna Stern氏は、いずれも同じような経験をしたと述べている。
まずは、Stern氏のレビューの冒頭部分を読んでみてほしい。WSJのアカウントにログインして有料部分の内容を読まなくても、Stern氏の言いたいことはわかるはずだ。
「『ディック・トレイシー』なら、こんな場面が展開されそうだ。恐れを知らない探偵が悪党を追いかけながら、応援を呼ぼうと不思議な腕時計をタップする。すると、バッテリは残り8%まで減っていて、セルラー接続がつながらないことに気付く。ディックは近くの机の下に潜り込んでコンセントを見つけ、腕時計の設定をいじり始める。
気の毒なディック。彼はApple Watch Series 3のCellularバージョンにアップグレードしていたのだ」
Goode氏も同様の体験をしている。Appleはこの問題を解決すべく、同氏がレビューに使った製品を回収して別のものと交換した。その後、AppleはThe Vergeに対してこの問題に関する声明文を送付し、この最新のウェアラブル機器の一番の売りとなる機能が、適切に作動してないことを認めた。
AppleがThe VergeとThe Wall Street Journalに、メールで送付した声明文は次のようなものだった。
「Apple Watch Series 3が認証されていないWi-Fiネットワークに接続したものの通信ができない状態の場合、セルラー接続が利用できなくなるという事象が発生する場合があることが判明した。今後のソフトウェアリリースでの修正に向けて、現在調査を行っている」
米ZDNetもAppleに対し、詳しい情報の提供を求めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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