Facebookは米国時間9月11日、少数の割合の「Android」ユーザーを対象に、Wi-Fi経由でユーザーのスマートフォンに動画をプリロードする機能「Instant Videos」をテストしていることを明らかにした。
FacebookはTechCrunchの取材に対し、Instant Videosは同プラットフォーム上で動画を視聴する際の障害となっているデータ通信費をなくすことが目的だと認めた。この機能を有効にすると、ユーザーはモバイルネットワーク接続が途切れがちなときの問題を回避できるほか、携帯電話のデータ通信容量を節約できる。
プリロードされた動画には、稲妻のアイコンが表示される(Twitterの投稿より)。この機能の狙いは、視聴前の読み込み時間をなくすことだ。Facebookがどのような基準で、プリロードする動画や、動画をユーザーのスマートフォンにダウンロードしておく期間を決めるのかは不明だ。
Facebookはアプリ内で、「Wi-Fi接続中に一部の動画が保存されるので、モバイルデータを使用せずに視聴できる」と説明している。
Facebookは先ごろ、オリジナル動画コンテンツ専用のタブ「Watch」で、動画への攻勢をさらに強めた。
動画の人気はFacebookにとって重要だ。Facebookは7月の第2四半期決算で、同社の広告売上高約92億ドルのうちモバイル広告の売上高が87%を占めていることを明らかにした。同社はまた、2017年6月の平均デイリーアクティブユーザー数が前年同期比で17%増の13億2000万人だったことを報告した。
Facebookは、Instant Videos機能をさらに広範にリリースする計画や、「iPhone」で利用可能にする計画の時期について、詳細を明らかにしなかった。米ZDNetはFacebookに詳細を問い合わせたが、現時点で回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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