Microsoftは米国時間9月11日、「Microsoft Teams」について特に要望の高かった機能の1つであるゲストアクセス機能をリリースしたと発表した。
ゲストアクセス機能は、社外の人間をチームに追加できるようにするものであり、法人向けと教育機関向けのすべての「Office 365」のユーザーに向けて展開が開始されている。
Microsoftは当初、6月末までに同機能を搭載する予定だったが、結果的に間に合わなかった。
Microsoftは同機能について、ブログに以下のように記している。
「本日より、『Azure Active Directory』(Azure AD)アカウントを保持している人であれば誰でも、Teamsにゲストとして参加してもらえるようになった。つまり、Microsoftの商用クラウドサービスや、Azure ADと連携するサードパーティーのアプリのアカウントを持つ8億7000万人以上のユーザーを、Teamsのゲストとして追加できるようになるということだ。今後、『Microsoftアカウント』(MSA)を取得しているユーザーであれば誰でも、Teamsにゲストとして参加できるような機能を実装する予定だ。MSAを所持していないユーザーは、『Outlook.com』や『Gmail』といった、現在使用している法人または個人の電子メールアドレスを使って無料のアカウントを作成するよう案内される」
同社の広報担当者によると、MSAのサポートは「今後数週間以内」にリリースされる予定だという。
Teamsにおいて、ゲストアカウントは「Azure Active Directory B2B Collaboration」によって管理される。これにより条件付きアクセスといった機能のサポートとともに、「エンタープライズグレードのセキュリティ」が実現されると同社は述べている。
Teamsは、Slackのチームコラボレーション製品に対抗するツールだ。Microsoftは3月にOffice 365の法人ユーザーを対象にTeamsの提供を開始している(スタンドアロン版は提供されていない)。
同社は現時点で、181の市場にまたがる12万5000の組織が25種類の言語を用いてTeamsを利用していると述べている。また同社は11日に、Howdy.aiの「Botkit」がTeamsをサポートするようになったことも発表している。Botkitは社内向けサービスや社外向けサービスに使用するボットの開発を支援するツールだ。
なお、9月25日から開催される「Microsoft Ignite」では、同社の「Skype for Business」の顧客をTeamsに移行する計画が発表されると見込まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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