Crevoは9月14日、制作現場の生産性を上げる動画制作プラットフォーム「Collet(コレット)」を発表し、限定30社の先行申込みを開始した。また、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、三井住友海上キャピタル、AG キャピタル、D4Vから、総額3.1億円の資金を調達したと発表した。
同社は、アニメーション動画の制作に特化したクラウドソーシングサービス「Crevo」を2014年3月に公開し、3年半で累計700社以上の動画制作に携わってきたという。これまでは、労働集約型の動画制作スタイルだったが、新たに制作管理ツールの自社開発に着手。3年の歳月を費やし、動画制作の関連業務を効率化できる動画制作プラットフォームであるColletを開発したとしている。
Colletは、動画制作に最適化した制作プロジェクトの進行管理機能「制作管理ツール」を搭載。これまであらゆるツールや手段に分散していたファイルやコミュニケーションをひとつにまとめられ、一元管理できるようになるという。
たとえば、大容量のファイルの共有や制作途中の動画に直接修正指示が書き込める機能、ナレーション制作、チャットツール機能など、制作開始から納品まですべてのコミュニケーションをオンライン上で完結できるようになるとのこと。
また、依頼に合わせて、最適な提案をクリエイターから受けられる機能である「ジョブボード」を搭載。同社が構築した、世界100カ国以上・約3000名が集まるクリエイターネットワークを活用するもので、映像ディレクターから映画監督、CMプランナー、アニメーターまで動画制作に関わる多彩なクリエイターが登録しているという。
同社ではColletを利用することで、制作関連業務の負担を5分の1に圧縮できると説明する。今後は同プラットフォームを業界標準にするためにオープン化して提供する予定。今回の調達資金は、システム開発やアプリ開発に投資する。
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